DUNLOP(住友ゴム工業)に社内のeスポーツ活動について聞いてみた

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DUNLOP(住友ゴム工業)に社内のeスポーツ活動について聞いてみた

企業の「eスポーツ活動」を応援する本連載。

業種も部署も異なる社員がチームを組み、業務後の限られた時間に練習を重ねて本番に臨む。
そんな社会人eスポーツの輪が、企業や自治体へと広がりつつあります。

今回は、3月21日~22日に開催された「ASIA esports EXPO 2026」に出展したDUNLOP(住友ゴム工業)にインタビューを実施。

「社内でのeスポーツ活動の様子」「活動を通じて社内にもたらした変化」についてお話を伺いました。

なぜeスポーツイベントに出展を?


──今回の出展内容について教えてください。


弊社は、eスポーツプレイヤーに向けた製品を展開しており、今回はより多くの方に製品を知ってもらえるような出展を行っています。

展開しているeスポーツ向け製品には、大きく二つの軸があります。一つが「ゲームのパフォーマンスを上げること」、もう一つが「コンディショニング(身体のケア)」です。

パフォーマンス向上の軸では、主にアームサポーターを展開しています。フィット感があり、吸水速乾素材を使用しているため、長時間マウスを操作しても不快感がなく、筋肉の無駄な振動も抑えられます。疲労が蓄積しても安定したプレーが続けられるというのが特徴です。

コンディショニングの軸では、リカバリーウェアを中心に、フーディ―ブランケットやアイマスクを展開しています。リカバリーウェアは特殊機能繊維を使用しており、遠赤外線を外に逃がさず輻射させることで体を保温する仕組みです。保温することで血行が良くなり、疲労回復につながります。一般医療機器としても届け出ている製品です。

ダンロップといえばタイヤのイメージが強いかもしれませんが、ゴルフやテニスでプロ選手をサポートしながら製品展開してきたノウハウがベースにあります。プロ選手にとって体を休めることやパフォーマンスを上げることも仕事のうち、という考え方はeスポーツでも同じです。

社内でのeスポーツの取り組みはありますか?


──貴社にはeスポーツ部などの活動はありますか。


部活はまだありませんが、社内でeスポーツ大会を開催したことがあります。

昨年9月、スポーツ事業部内でポケモンユナイトの部署対抗戦を実施しました。35名(7チーム)が参加し、弊社がスポンサーをしているeスポーツチーム「VRIGHTZ」のMC パクマンさんを呼んで実況・解説もつけて、本格的に行いました。スポーツ事業部内限定ではありますが、社内配信もやってみました。

タイトルにポケモンユナイトを選んだのは、幅広い世代が知っていること、ルールが分かりやすく見ていて楽しめること、初心者でもとっつきやすいことが理由です。また、特別ルールとして「チーム内の世代数が多いほど加点するルール」を設けることで、若手からベテランまで一緒に参加できる仕掛けを作りました。

──eスポーツ大会が社内にもたらした変化はありますか。


これまでeスポーツ事業についてなんとなく知っている程度だった社内の人たちに、製品を実際に認知してもらう機会になりました。「これ買いたいんだけど」「どんな効果があるの?」という声が社内から上がるようになったのは、大きな変化です。

また、優勝チームがAFTER 6 LEAGUEに出場し、社員みんなで応援するという一体感も生まれました。若手社員が、上司に対して「一緒にやりましょう」と参加を促す場面も見られ、役職を超えたコミュニケーションが生まれた点も印象的でした。

今回の取り組みを見た人事部門から「全社規模でもやりたい」という声が上がっており、次回は社内全体への配信含めて検討中とのことです。

AFTER 6 LEAGUE参加時の様子
自社製品のフーディーブランケットを着用して出場



DUNLOPの求める人材とは


──どんな方と一緒に働きたいですか。


eスポーツ事業に関わる方としては、ゲームが好きな方、ゲームに関心がある方に来ていただきたいです。

ゲーム・eスポーツ業界はベンチャー企業や新興企業が多い印象がありますが、弊社はゴルフやテニスを含む老舗のスポーツ用品を扱っているメーカーです。そのため、ゲームやeスポーツに関わりながらも、安定した環境で働きたいという方には合っているのではないかと思っています。

また、物づくりに興味がある方にも向いています。弊社ではプロ選手の声を直接聞きながら商品開発につなげる動きもしており、選手と密に関わる機会があります。

スポーツ事業本部の中でも、eスポーツ担当はまだ5名という小さな組織です。今後の事業拡大を見据え、組織として成長させていくことも視野に入れて取り組んでいます。
取材・文:小川翔太、松永華佳