ALGS札幌はアップデートできるのか──「3年連続の札幌開催が決定」Electronic Arts Esports 総合責任者 モニカ・ディンスモア【特別インタビュー】

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ALGS札幌はアップデートできるのか──「3年連続の札幌開催が決定」Electronic Arts Esports 総合責任者 モニカ・ディンスモア【特別インタビュー】

普段は表に出てこない「eスポーツを盛り上げる裏方さん」にインタビューする本連載。

今回は、Electronic Arts Esports 総合責任者 モニカ・ディンスモア氏とEsports シニアディレクター Sam Turkbas氏を取材。

3年連続の札幌が開催が決定した 『エーペックスレジェンズ』( Apex Legends) の世界大会「ALGS札幌」について話を伺いました。

ALGS札幌はアップデートできるのか


──前回札幌で開催された「Apex Legends Global Series(以下、ALGS)」を現地で取材した際、大成功だったと感じました。今後さらにアップデートを考えていることがあれば、教えてください。


サム氏 昨年は、EAチームやプレイヤー、そして何よりファンの皆さんから、多くのポジティブな反応をいただきました。

振り返っても、札幌での大会は本当に素晴らしい経験だったと感じています。

今後は、より魅力的でワクワクするような体験を提供できるように、これまでにない最高の大会をつくり上げていきたいと考えています。

──札幌での「素晴らしい経験」というのは、具体的にどのようなものですか。


モニカ氏 特に印象的だったのは、地元の方々との触れ合いです。

「ALGS」の大会が市内や空港、バス停などあらゆる場所で告知されていて、どこへ行っても「ALGSの関係者の方だ」と気づいてもらえるほどでした。ステッカーをお渡しすると、すぐに「ALGS」のものだとわかってもらえて、まるでセレブになったような気分を味わえました。

また、毎回ドームに入るたび、雪の中で多くの方が列を作り、ワクワクしながら待っている姿を目にして、胸が熱くなりました。
イベントをより良くしようと、多くの人たちが協力してくれたことも、印象に残っています。

来年に向けては、早い段階からしっかりと計画を立て、さらに素晴らしい体験をお届けできるよう、私たちも全力で準備を進めていきたいと思います。

最大の課題は「前回を超えられるか」


──前回の札幌ALGSは本当に完璧なものだったように思えましたが、皆さんの視点からはいかがでしたでしょうか。次回大会の開催に向けて課題があれば、ぜひ教えてください。


モニカ氏 次回の大会を、前回を超えるさらに良いものにすることが、いちばんの課題です。素晴らしい大会の後には、それ以上のものを求められるプレッシャーもありますが、皆さんの期待に応えていきたいと考えています。

サム氏 今回のイベントは非常にスムーズに運営でき、全体としてとても良い内容でした。ただ、何日間にもわたる長期イベントという特性上、スケジュールの設計には工夫が必要だと考えています。

また、ファンの皆さんが好きな選手をより応援しやすくなるような仕組みづくりも、今後の検討課題です。

今後、大会をさらに良いものにしていく中で課題が出てきた場合は、改善のチャンスとして前向きに取り組んでいきます。

──運営は非常にスムーズだったと伺いましたが、今後も同じ運営体制で進めていく予定ですか。


サム氏 はい、運営体制に変更の予定はありません。前回のALGSと同じ体制で、大会の運営を進めていく予定です。

──前回の大会ではオープニングで素晴らしい"よさこい"を披露しましたが、次回大会の内容はすでに決まっていますか。


モニカ氏 現時点ではまだ決まっていません。本日、基本合意書を交わしたばかりで、明日から本格的な検討が始まります。地元の文化を活かしつつ、日本のファンの皆さんに貢献できるような内容にしていきたいと考えています。

今後、eスポーツ業界を盛り上げる人材とは


──今後eスポーツ業界をさらに盛り上げるために、どのような人材が必要だとお考えですか。


サム氏 eスポーツ業界には、実に多様な職種が存在します。プレイヤーはもちろん、デザイナー、プログラマー、マーケター、広報など、さまざまな役割が求められます。こうした多様な立場の人々が多く関わることで、eスポーツ業界が発展していくのだと感じています。

モニカ氏 eスポーツは、非常に多様なスキルを必要とする分野です。テレビ放送、音楽、エンターテインメントなど、eスポーツ分野以外で培った技術や経験を持つ方々の力が、今後も必要となります。

──eスポーツ業界以外で、映像制作やイベント運営に強みを持つ方々から「eスポーツに関わりたい」という声が増えてきました。私たちは、そうした方々のキャリア支援にも力を入れています。今後2年間日本でご活動される中で、何かお手伝いできることがあれば、ぜひご相談ください。


モニカ氏 地元の方々や、仕事を探している方々にも、eスポーツに関わっていただけたらと考えています。皆さんにとってきっと素晴らしい経験になると思うので、今後2年間で一緒にさまざまなプログラムをつくっていけると嬉しいです。

──本日はありがとうございました!

取材・文:小川翔太