群馬県で活躍する企業が集結!「eスポーツ×ビジネスカンファレンス GUNMA2025」【企業ブースレポ】

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群馬県で活躍する企業が集結!「eスポーツ×ビジネスカンファレンス GUNMA2025」【企業ブースレポ】

2025年3月18日、群馬県庁において「eスポーツ×ビジネスカンファレンス GUNMA2025」が開催されました。本イベントは、ビジネスシーンや自治体におけるeスポーツの活用促進を目的としており、群馬県と一般社団法人群馬県eスポーツ連合の共同主催により実現しました。

当日は講演やセミナーといった情報発信の場だけでなく、県内企業によるブース出展や交流会、eスポーツ体験会・大会などが実施され、eスポーツを軸とした新たなビジネス展開や地域活性化の可能性を探る貴重な機会となりました。

当メディアeek取材班は、出展各社の担当者様から「eスポーツ事業との関わり方について」「どういう方と一緒に働きたいか」などのインタビューをしてきました。

群馬県内企業がeスポーツというデジタル領域にどのように参入し、どのような価値創造を目指しているのか、その最前線をご紹介します。

eスポーツ×ビジネスカンファレンス GUNMA2025 とは

「eスポーツ×ビジネスカンファレンス GUNMA2025」は、群馬県と一般社団法人群馬県eスポーツ連合が共同で開催するeスポーツ産業振興イベントです。2025年3月18日に群馬県庁1階県民ホールを会場として実施されたこのカンファレンスは、ビジネスシーンや自治体におけるeスポーツの活用促進を主な目的としています。

イベントは2部構成で展開され、第1部では群馬県eスポーツ・クリエイティブ推進課の田部井敦次長や日本eスポーツ連合の井澤俊樹事務局長による講演が行われました。また、プロeスポーツチーム「INSOMNIA」代表の本橋壮太氏や群馬県eスポーツ連合事務局長の倉林亜希子氏によるセミナーも開催。eスポーツの最新動向や地域振興への活用方法について深い洞察が共有されました。

第2部では、参加者同士の交流を促進する交流会やeスポーツ体験会・大会が実施されたほか、県内の企業や自治体によるブース出展が行われました。ブースでは、eスポーツ関連技術やサービスの展示、デモンストレーションが行われ、新たなビジネスチャンスの創出や地域活性化に向けた取り組みが紹介されました。

県内企業による出展ブースを取材!


株式会社ボルトン

──事業内容およびeスポーツ業界に参入した背景を教えてください。


当社は群馬県に本社を置く、スポーツユニフォームメーカーです。サッカーやバスケットボールなどの伝統的なスポーツ分野を中心にユニフォームの企画・製造を行っています。eスポーツ業界への参入については、群馬県eスポーツ協会様とのご縁をきっかけに、U19などのeスポーツチームにもユニフォームを提供するようになりました。

現在は北海道から沖縄まで、全国のスポーツチームにユニフォームを提供する中で、eスポーツも同じスポーツカテゴリーとして捉え、事業領域を拡大しています。私たちが現在着用しているユニフォームも自社製品であり、品質と機能性にこだわった製品づくりを心がけています。

──どんな方と一緒に働きたいですか。


弊社はスポーツメーカーですので、スポーツを愛している方、スポーツに興味関心がある方を積極的に採用しています。

eスポーツも同じスポーツのカテゴリーとして捉えていますので、従来のフィジカルスポーツだけでなく、eスポーツに興味がある方も歓迎しています。当社を通して仕事に対する情熱を見つけ、成長していける方と一緒に働きたいと考えています。

株式会社オリエンタルジャパンHD

──事業内容およびeスポーツ業界に参入した背景を教えてください。


当社は大きく分けて人材派遣業、芸能部門、福祉事業の3つの分野で事業を展開しています。現在のところ、eスポーツに直接的に深く関わっているわけではありませんが、いくつかの接点があります。

まず芸能部門では、群馬県のご当地アイドルの運営やタレント事務所を運営しており、eスポーツイベントでの司会などを通じて関わりを持っています。また、最近ではバーチャルアイドルの運営も始めたところで、これからさらに発展させていきたいと考えています。アイドルやYouTuberとeスポーツは一見関係がないように見えても、実は親和性が高いと感じており、今回のようなイベントにも参加しています。

福祉事業では、支援の必要性がある障害のあるお子さまを対象とした放課後等デイサービスを運営しています。そこでは、ゲームを活用してお子さんたちの自己肯定感を高める取り組みを行っています。ゲームに興味を持つことで才能が開花するケースもあり、この分野でもeスポーツとの接点を見出しています。

──どんな方と一緒に働きたいですか。


SNSや動画編集が得意な方、あるいはそうしたメディア系の分野に興味がある方を募集しています。現在、当社の本社では40代・50代の比較的年齢層の高い社員が長く勤務している状況です。若い人材の定着が課題となっているため、若年層のアイデアやエネルギーを取り入れて事業を発展させていきたいと考えています。

また、芸能部門ではタレントのマネージャーなど裏方の仕事をしたい方、人材派遣業では営業スキルを持つ方、福祉事業では専門的な資格を持っている方や福祉に興味がある方など、様々な分野で人材を求めています。

当社は多様な事業を展開しているため、様々なバックグラウンドやスキルを持った方が関われる環境があります。特にeスポーツとの関連では、デジタルメディアやSNSのスキルが活かせる場面が多いと考えています。

株式会社総合PR

──事業内容およびeスポーツ業界に参入した背景を教えてください。


弊社は「地域課題解決企業」として活動しており、主にローカルを中心とした情報発信の課題に取り組んでいます。元々は折込チラシからスタートした企業で、様々な手段を通じて地域の課題をどう解決していくかを生業としています。その一環として、イベントの企画運営や、関連する広報活動も手がけています。

eスポーツに関しては、実は私たちはまだ初心者の段階です。本格的に関わりを持ったのは今年からで、群馬県が主催している入場無料で「実況王」「U19eスポーツ選手権」というイベントの運営を担当させていただきました。このイベントではプロポーザル方式で運営会社として選定していただき、大きな実績となっています。

この経験を活かして、来年度以降もより小規模でローカルに寄り添ったeスポーツイベントの開催や、eスポーツに関連した課題解決に協力していきたいと考えています。

──どんな方と一緒に働きたいですか。


自ら発信してくれる方や、意見を率直に言い合える方です。私たちの部署では、企画進めていく中で、「こういうのはどうだろう」と意見を交わし合うことが多いです。そうした話し合いができる人、自分の意見をしっかり持っている人と一緒に働きたいと思っています。

PR業界での経験は必須ではありません。弊社では、ほとんどのスタッフが未経験からスタートしています。私自身も新卒で入社しましたが、仕事をしていく中で必要なスキルを吸収できています。

私たちの仕事では多様な商材を扱うため、何事にもフラットに興味を持てる方が向いていると思います。特定の分野に対して嫌悪感を持たず、どんな案件も面白いと思える好奇心や柔軟性を持った方を歓迎しています。

株式会社One’s Voice

──事業内容およびeスポーツ業界に参入した背景を教えてください。


弊社は主に3つの事業を展開しています。

1つ目はナレーションやキャラクターボイスなどの音声制作事業です。2つ目は、Jリーグの試合やBリーグの試合などのスタジアムやアリーナでMCを担当する実況者派遣事業です。そして3つ目の柱として、実況事業があります。

実況事業では、野球やサッカー、バスケットといった従来のスポーツだけでなく、eスポーツ分野にも力を入れています。具体的には、『eFootball™』、『グランツーリスモ』や『Assetto Corsa』、『アイレーシング・コム』などのeモータースポーツ部門、さらには『ぷよぷよ』などのパズルゲームなど、様々なeスポーツイベントでの実況を行っています。

──どんな方と一緒に働きたいですか。


現在、弊社では事業拡大を目指しており、eスポーツ実況ができる人材を求めています。実況という仕事は、経験を積み重ねることで上達していく分野です。特定の競技やゲームに対して強い興味を持ち、好奇心旺盛で新しい知識を吸収する意欲のある方であれば、たとえ実況を一から始めたとしても大きく成長できる可能性があります。

最近ではeモータースポーツの世界で、『グランツーリスモ』で優れた成績を収めた選手が実際のモータースポーツに転向して活躍するケースも増えています。同じように、実況の分野でもeスポーツとリアルスポーツの間で行き来できるような人材が出てくると面白いと考えております。例えば、eスポーツの分野で活躍していただき、ゆくゆくはフィジカルスポーツイベントでも実況を担当していただくなど、活躍の場を広げていただけるのではないかと考えております。

株式会社ゲンズ

──事業内容およびeスポーツ業界に参入した背景を教えてください。


当社は3DCGアニメーションを主力事業としており、動画制作やISSのシミュレーターなどを手がけています。また、メタバース関連のコンテンツも開発しています。eスポーツとの直接的な関わりは限定的ですが、『Fortnite』とメタバースを通じた接点があります。

──どんな方と一緒に働きたいですか。


当社では製作クリエイターを中心に求人を出しており、システム開発経験やCG業界での経験がある方を募集しています。また、PR担当者も求めています。
中途で入社される方の業種はバラバラですが、多くの方が趣味でCGを経験していたり、自主的に学んでいた方々です。正直なところ、完全な未経験者からの教育は現状難しく、ある程度の即戦力となる知識やスキルをお持ちの方を求めています。
現段階では創造力と専門技術を第一に重視していますが、また、制作現場では多様な関係者とやり取りする機会もあるため、必要最低限のやりとりがスムーズに行える方だとより安心して業務をお任せできます。多様な関係者と円滑に対話できる社交的な才能をお持ちの方が加わることで、チーム全体の創造性がさらに広がると期待しています。
取材・文:小川翔太、松永華佳