メディア初登場!「QT DIG∞」第五人格のメンバー全員にインタビューしたら元気すぎた
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今回は、2025年5月に発足したばかりの「QT DIG∞」 第五人格チーム(※1)のKrugerコーチへの取材の予定でしたが、あまりにも「元気いっぱい」のメンバーが勢揃いしていたので、急遽、予定を替えて、メンバー全員にインタビューしました。
※1 2025年5月29日、プロeスポーツチーム「QT DIG∞」(運営会社:株式会社戦国(本社:福岡県福岡市 代表取締役:西田 圭))は「第五人格部門」を新設。メンバーはKotami、m1take、Irohasu、Nach、zizi、eMu、Myme、Kruger(コーチ)。「Identity V Japan League 」2025夏季プロリーグで初陣を迎えた。
試合中のハイテンションVCを彷彿とさせる「元気」と「明るさ」が取材中にも炸裂。インタビューの空気感が伝わるように、あまり手を加えず、メンバー間の掛け合いや口調はそのままでお届けします。
『Identity V 第五人格』は、中国NeteaseGamesが開発した非対称対戦型マルチプレイゲームです。日本版は2018年7月にリリースされ、全世界で4億人を超えるユーザーに愛されています。
第五人格は4対1の鬼ごっこゲームです。プレイヤーは追跡者「ハンター」あるいは逃亡者「サバイバー」となり、陣営毎の勝利条件を目指します。
・サバイバー側(4人):マップ上の暗号機を5台解読してゲートから脱出。3人以上脱出で勝利
・ハンター側(1人):サバイバーを捕まえて脱落させる。3人以上脱落させれば勝利
第五人格の最大の魅力は、ビクトリア時代を彷彿とさせるゴシックな世界観にあります。モノクロアニメのようなノスタルジックな雰囲気の中で、ダークなキャラクターデザインとミステリアスなストーリーが展開されるのが特徴。
登場するキャラクターたちは、可愛らしくもゴシックで個性的なデザインが施されており、豊富なスキン(衣装)システムによって見た目を自由に変更できます。また、各キャラクターが固有の特殊能力を持っていることで、戦略的な要素を大きく広げています。
操作自体は比較的簡単で高度なテクニックは必要ありません。だからこそゲームの勝敗を分けるのは戦略と立ち回りです。単純な鬼ごっこではなく、キャラクターの能力、マップの構造、チーム連携など様々な要素を考慮した高度な頭脳戦が求められるゲームとなっています。
第五人格IJL(Identity V Japan League)は、日本における第五人格の最大規模のリーグであり、COA(Call of the Abyss)ワールド決勝トーナメント戦への重要な登竜門ともなっています。つまり、日本から世界大会への道筋となる重要な大会です。
本リーグは年2回、夏季と秋季の2シーズンに渡り開催され、日本トップレベルの実力を持つプロ選手たちが熱戦を繰り広げています。大会の魅力は競技だけでなく、チケット制の観戦イベントとしても楽しめる点にあり、ファンは実際に会場で選手たちを間近で応援することができます。
また、会場に足を運べないファンのためにオンライン配信も充実しており、多くのeスポーツファンがリアルタイムで試合を視聴し、盛り上がりを共有しています。
今回は、2025年5月に発足したばかりの「QT DIG∞」 第五人格チーム(※1)のKrugerコーチへの取材の予定でしたが、あまりにも「元気いっぱい」のメンバーが勢揃いしていたので、急遽、予定を替えて、メンバー全員にインタビューしました。
※1 2025年5月29日、プロeスポーツチーム「QT DIG∞」(運営会社:株式会社戦国(本社:福岡県福岡市 代表取締役:西田 圭))は「第五人格部門」を新設。メンバーはKotami、m1take、Irohasu、Nach、zizi、eMu、Myme、Kruger(コーチ)。「Identity V Japan League 」2025夏季プロリーグで初陣を迎えた。
試合中のハイテンションVCを彷彿とさせる「元気」と「明るさ」が取材中にも炸裂。インタビューの空気感が伝わるように、あまり手を加えず、メンバー間の掛け合いや口調はそのままでお届けします。
第五人格とは
『Identity V 第五人格』は、中国NeteaseGamesが開発した非対称対戦型マルチプレイゲームです。日本版は2018年7月にリリースされ、全世界で4億人を超えるユーザーに愛されています。
第五人格は4対1の鬼ごっこゲームです。プレイヤーは追跡者「ハンター」あるいは逃亡者「サバイバー」となり、陣営毎の勝利条件を目指します。
・サバイバー側(4人):マップ上の暗号機を5台解読してゲートから脱出。3人以上脱出で勝利
・ハンター側(1人):サバイバーを捕まえて脱落させる。3人以上脱落させれば勝利
第五人格の最大の魅力は、ビクトリア時代を彷彿とさせるゴシックな世界観にあります。モノクロアニメのようなノスタルジックな雰囲気の中で、ダークなキャラクターデザインとミステリアスなストーリーが展開されるのが特徴。
登場するキャラクターたちは、可愛らしくもゴシックで個性的なデザインが施されており、豊富なスキン(衣装)システムによって見た目を自由に変更できます。また、各キャラクターが固有の特殊能力を持っていることで、戦略的な要素を大きく広げています。
操作自体は比較的簡単で高度なテクニックは必要ありません。だからこそゲームの勝敗を分けるのは戦略と立ち回りです。単純な鬼ごっこではなく、キャラクターの能力、マップの構造、チーム連携など様々な要素を考慮した高度な頭脳戦が求められるゲームとなっています。
第五人格IJLとは
第五人格IJL(Identity V Japan League)は、日本における第五人格の最大規模のリーグであり、COA(Call of the Abyss)ワールド決勝トーナメント戦への重要な登竜門ともなっています。つまり、日本から世界大会への道筋となる重要な大会です。
本リーグは年2回、夏季と秋季の2シーズンに渡り開催され、日本トップレベルの実力を持つプロ選手たちが熱戦を繰り広げています。大会の魅力は競技だけでなく、チケット制の観戦イベントとしても楽しめる点にあり、ファンは実際に会場で選手たちを間近で応援することができます。
また、会場に足を運べないファンのためにオンライン配信も充実しており、多くのeスポーツファンがリアルタイムで試合を視聴し、盛り上がりを共有しています。
Kruger「チームの雰囲気が悪いと絶対勝てない。それをリーダーは普段から意識している」
──まずは、QTDig∞がどんなチームかをお聞きしたいのですが、リーダーのzizi選手から見ていかがですか。
zizi じゃあリーダーのMymeさんお願いします!
Myme はい?(笑)
Kruger (二人の掛け合いを横目に)QTDig∞はとにかく元気ですね。試合中のVCもめちゃくちゃ和気藹々としていますし、楽屋でも「ナイス!」「よっしゃあ!」といつもみんなで大盛り上がりです。練習中も本番も、ものすごく元気の溢れるチームです。
──チームの中ではzizi選手がムードメーカーという印象ですが、チームの雰囲気作りにおいて何か意識されてることはありますか。
zizi まじでないっすね(笑)。練習でやっていることを、そのまま本番で発揮しようという感じです。
Kruger やっぱりチームの雰囲気が悪いと絶対勝てないので、それを普段からリーダーは意識していると思います。
zizi 確かにそれはあるかもね。
──チームメンバーの皆さんは、リーダーであるzizi選手に救われた場面はありますか。
zizi どうだったかな…Mymeさんは俺に感謝することしかないんじゃない?
Myme そういや、いつもプレイで足を引っ張ってもらった…あ、ちゃう、足じゃない。プレイで引っ張ってもらいました。
後は、探鉱者※2 として出てきた時は、やっぱりなんかしてくれます。
zizi QT DIG∞のYouTubeに上がっていた動画※3 で、Irohasuが「(磁石ないのにハンターの周りをウロウロして)楽しくなっちゃってるだろう」って言ってたよね。確かに、気持ちよくなってはいたけど、さすがにそんな出しゃばってはないよ(笑)。
Kruger 強気なプレイで何度も厳しい場面での窮地を救ってくれているので、そういった精神力の強さも持っている選手です。
※2 第五人格に登場するサバイバーの一人。磁石を操り、ハンターとの距離を操作するなどの能力を持っている
※3 「【控室リアクション】ziziの探鉱者が救う3逃げ!|第五人格IJL」0:09辺り
磁石がない状態にの探鉱者であるにも関わらず、ハンターの近くをウロウロしているzizi選手に対して、Irohasu選手が「楽しくなっちゃってるでしょう」と発言。
zizi「相談で頼りになる奴いないな…でもIrohasuは…」
──皆さんから信頼されているzizi選手ですが、逆に相談したり頼ったりするメンバーはいますか。
Myme やっぱ「誰も無人島連れていきたくない」※4 って言ってたしな…。
zizi うーん、頼りになる奴…(メンバーを見渡しながら)頼りになる奴いないな…。
でも今回の試合で印象に残っているのはIrohasuかな。中盤まではめっちゃ良くて、すげぇなこいつって思ってた。
zizi(あまり元気のない様子のIrohasu選手を見て)もうガス欠だね。
Kruger 前半戦でサバイバーが相手ハンターに4吊りされた後も、Irohasuが対等な状況に持っていってくれたことも何度もありましたし、やっぱり1戦目に出る特攻隊長というんですかね。先陣を切って、一気に勝って勢いをつけてくれる存在です。
Irohasu 「やるしかない精神」で頑張っています。
Kruger 前半戦でサバイバーが相手ハンターに4吊りされた後も、Irohasuが対等な状況に持っていってくれたことも何度もありましたし、やっぱり1戦目に出る特攻隊長というんですかね。先陣を切って、一気に勝って勢いをつけてくれる存在です。
Irohasu 「やるしかない精神」で頑張っています。
※4「QTD一問一答企画 zizi【後編】」0:42辺り
一問一答企画にて、「Q21.無人島に行くならチームメンバーで誰を連れていく?」という質問に対し、zizi選手が「本当に誰もいらない」と回答。
──Kotami選手は、体力派に見えて実は頭脳派というギャップがある選手という印象ですが、実際はどうですか。
zizi いやいや、見てわかる通り脳筋ですよ(笑)。
Kruger 夢の魔女の全体負荷 の立ち回りが来そうだからとか、相手の動きを先読みしてプレイするのが得意だよね。細い勝ち筋を慎重に探して、ちゃんとそれを掴み取るのが上手な印象です。
zizi なんか頭脳派っぽい雰囲気を出してるけど、結局IrohasuもKotamiもどっちも脳筋でしょ!(笑)。
──最年少メンバーのNach選手はどんな方ですか。
zizi 長年の相方Mymeさんから紹介してもらった方がいいんじゃない?
Myme プレイが1番輝いてるというか、光るものがあります。反射神経がすごく良くて、粘着キャラをやらせたら、大体チェイス時間を稼いでくれるみたいな信頼があります。
Kruger メンバーの中で1番大人しいように見えて、試合では1番大胆なキャラを使って試合をどんどん崩していくメンバーなんです。こう見えて、試合中はものすごく野生みが溢れています。
Nach でも本番にまだ弱いんで頑張ります。
──チームの中だと、eMu選手が一番第五人格古参プレイヤーになりますか?
zizi m1takeとeMuくんどっちが早いんだろう。
m1take 同じくらいじゃない?
Kruger 俺は、事前登録です(ドヤ顔)。
eMu 俺は、リリースの次の日くらいに入れたかな。
m1take 俺は、アプリは入れたけどそんなにやってなかった。
zizi じゃあeMuくんが最古参か。俺の中で、eMuくんってハンター勢のイメージだったんだけど、気づいたらサバイバーになってた。
Irohasu 最初リッパー※5 使ってたよね。
eMu でもその後は、オフェンスめっちゃやってた。ランクマッチで、ハンター陣営だとマッチング時間が当時長かった時期があって…。その時に、知り合いとサバイバーやるようになって、だんだん面白くなってきて、完全にサバイバープレイヤーに変わりました。
Kruger 今では救助職として、多分なんやかんや1番ミスが少ない選手かなと思います。
※5 第五人格に登場するハンターの一人。霧の刃を操る能力を持ち、姿を消して移動することもできる
Kruger「ハンターが3人体制のメリットは各ラウンド特化の練習ができること」
──QT DIG∞は、今回の大会出場チームの中で唯一、7人チームでハンターが3名いる組み方をされていますが、このオーダーによるメリットデメリットを教えてください。
Kruger 第五人格は、BO3形式で1戦目から3戦目まであるんですが、ハンターが3人だと1戦目・2戦目・3戦目のラウンド、それぞれに特化して練習ができるのがメリットです。ハンター1人で1〜2ラウンド出るとなると、疎かになってしまうラウンドが生じることもあるので、3人いることで自分のラウンドに集中できるのはすごく大きなメリットです。
一方デメリットとしては、練習時間が3人に分割されてしまうことや、3戦目であまり練習時間を割けていないハンターを出さないといけない場面が出てくることなどですね。
zizi 後は、やらかした時に、メンタルをやられすぎないというのはあるよね。例えば、1〜2戦どっちも出て、どっちもやらかしたとしたら、非難されるのは1人ですけど、3人いると連帯責任じゃないけど、多少分散されるので、それは正直良い点だと思います。
Kruger ハンターが多い分、それぞれのキャラに対して各々話し合うこともできますね。あとは1対1の練習の際、ハンター3人とサバイバー4人なので、効率よくタイマン練習ができるというのも大きなメリットですね。
zizi「エピソードトークとして出せない話が多すぎる」
──皆さんがチームを組まれて2ヶ月経ちましたが、ここまでで何か印象に残っているエピソードはありますか。
zizi Mymeさんの部屋にゴキブリが侵入して、朝2時からなんかすごいうるさかったことがありましたね。結局、ホテルの方を呼んで駆除してもらったらしいけど、とにかくうるさかった。
「飛び散ってもいいなら、俺が潰してあげてもいいよ」って言ったら「ちょっと考える」とか言って(笑)。考えた結果、「部屋を交換してほしい」って言われたけど、それは嫌だと断ったら、ホテルの方を呼んでいました。
…なんかもう日常がおかしすぎて、エピソードトークとして出せない話が多すぎます(笑)。
m1take ピザパの話でもしたら?
zizi 8人で狭い部屋に集まって、1人1枚ピザ頼んで食べ切ったっていうエピソードがあります。
Kruger 試合で負けてしまった日に、みんなでピザを食べて元気出して、「また勝つぞ」っていう決起集会のような感じでしたね。負けに対して落ち込まずに、みんなで励まし合って立て直せるチームっていうのは、良いところかもしれないですね。
──皆さんそれぞれ落ち込んでしまうシーンもあると思うんですが、そういう時はチームとしてどういう風に乗り越えていますか。
zizi 気にすんなとみんなで声をかけ合ってはいます。
Irohasu ziziの愚痴に俺とMymeで4時まで付き合ったこともあったけどね(笑)。
Kruger やっぱり僕も選手時代に辛いことが多かったので気持ちはわかるんですけど、落ち込むこと自体には意味がないと思っています。落ち込んで次勝とうってやる気が上がるならまだいいんですが、ただ沈むだけなのは意味がないと選手時代に気づいたので、切り替えて次の試合に臨もうというマインドで声かけをしています。
m1take チームに対して、勝てなくて申し訳ないなと落ち込むことはありますが、基本的には気にせず、経験を通して同じミスをしないよう気を付けています。
zizi Mymeさんは落ち込むと抜け殻になってるよね。
Myme 抜け殻になりながらも、同じミスをしないように俺も反省してるの(笑)。
──最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いします。
Kruger 今季は新生チームとして、既存チームの強さに苦戦して、成績は良くなかったんですが、たくさん経験を積めましたし、改善すべきところもたくさん発見できました。それを来シーズンまでに全部修正して、絶対に勝ちます。僕らはここから右肩上がりで成長するしかないので、この成長を楽しみに応援していただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
──QT DIG∞の皆さん、ありがとうございました!
取材・文:小川翔太、松永華佳
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