ゲーム・eスポーツメディアの“仕事”を取材!── シャドバWB×GBVSR合同企業対抗戦

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ゲーム・eスポーツメディアの“仕事”を取材!── シャドバWB×GBVSR合同企業対抗戦

2025年7月4日、東京都板橋区の「eスポフィールド」で、Cygames主催の『Shadowverse: Worlds Beyond』(以下、シャドバWB)と『グランブルーファンタジー ヴァーサス -ライジング-』による合同企業対抗戦が開催。

40社(97名)の企業が参加する中、eスポーツメディアであるeekの取材陣はメディア部門の選手として参加。

対戦した各企業に「どんな仕事なのか」「一緒に働きたい人物像」をインタビューしました。

eek取材班も選手として参加してみた


シャドバWB部門に選手として参加しました。
取材ではあるものの、対戦中は真剣勝負。

「相手に○○のカードを持たれていたら負けだが、勝つためにはリスクを取るしかない」
「キーカードはいま手札にないが、次ターンそのカードを引くことを想定して、ベストなプレイをしておく」

普段は、取材でeスポーツシーンに携わる我々ですが、この日だけはeスポーツプレイヤーです。

たった5回戦でしたが、緊張感のある戦いで、終わればヘトヘト。

eスポーツプレイヤーの方々が、いつも多くの重圧に耐えながら、戦っているのを少しだけ体験できた気がします。
大会後は、懇親会で企業間の交流が行われました。

メディア業界に従事する私たちも、普段は同業種の方と関わる機会は少ないので、貴重な機会となりました。

企業対抗戦メディア部門参加者にインタビュー


対戦後には、雑談の流れでインタビューをさせていただきました。

GameWith 中井さん

──貴メディアでは、普段どのような記事を制作しているのでしょうか。


私は、弊社メディアの中でも、主にゲームソフトやゲームタイトルの紹介記事を制作しています。その他にも、ゲームに関連するニュースやeスポーツの話題、ゲームイベントの取材記事なども手がけており、ゲーム関連のあらゆる情報をメディアとしてユーザーにお届けすることを仕事にしています。

また、GameWithではeスポーツ分野にも力を入れており、プロeスポーツチーム「DetonatioN FocusMe(DFM)」との提携を通じて、選手の支援はもちろん、配信・YouTubeなど記事にとらわれない多様な形での活動を展開しています。試合だけでなく、eスポーツを取り巻く幅広いトピックを通して、シーン全体を盛り上げることを目指しています。

──どのような方と一緒に働きたいとお考えですか。


まず大前提として、「ゲームが好き」という気持ちを持っている方ですね。弊社では、そうした共通点でつながっているメンバーが多いです。加えて、会社全体が上昇志向を持っていて、新しいことに挑戦するチャンスも多くありますので、チャレンジ精神のある方が向いていると思います。

ちなみに、ゲームが「上手」である必要はまったくありません。攻略班のようにスキルが求められる部署もありますが、実際には「ゲームは好きだけど得意ではない」という社員も多くいます。ですので、何よりも「ゲームが好き」で、「新しいことに取り組みたい」という気持ちを持っている方と、一緒に働けたら嬉しいですね。

インプレス 縄さん

──貴メディアはどのようなメディアで、普段のお仕事は何をされているのでしょうか。


我々GAME Watchは、2000年の創刊より多くのゲームファンから支持をされているゲームを中心としたニュースメディアです。最新のゲーム関連情報だけではなく、日々さまざまなタイトルや話題ハードウェア・周辺機器に関する情報を発信しています。特に、レビューやインタビューなど独自の目線で斬り込んだ情報に強みを持っています。私はメディアの広告営業として、クライアントに対してタイアップ広告などの製品・サービスのプロモーションの提案を主に行っています。

──どのような方と一緒に働きたいとお考えですか。


「好き」という気持ちを大切にしながら、自分から積極的に動ける人は、弊社の文化にも合っていると思います。

実際、弊社では営業担当が自ら希望を出して好きなジャンルや企業の担当になることも多いです。私自身も以前からファンだったCygamesさんを担当したいと手を挙げて、前任の異動をきっかけに担当させてもらいました。そうした「好き」を原動力に動ける人と一緒に仕事ができたら嬉しいですね。

株式会社ホビージャパン 日下部さん

──貴メディアでは、普段どのような記事を制作しているのでしょうか。


ホビージャパンは、アナログゲームやホビー、アニメ、エンタメに関連する出版・企画・開発を手がける総合エンタメ企業です。雑誌『月刊ホビージャパン』や『カードゲーマー』などでは、トレーディングカードゲーム(TCG)やフィギュア、模型に関するレビュー、開発者インタビュー、コラムなどを掲載しており、コアなファン層から長年支持されています。

私はそうした編集・メディア制作ではなく、TCGの開発業務に携わっており、カードのテキスト設計やバランス調整などを担当しています。eスポーツとは直接の関わりは少ないものの、当社はブシロードさんと協業しており、『Shadowverse』のようなデジタルカードゲームとの接点も一定数あります。

──どのような方と一緒に働きたいとお考えですか。


​​「ゼロからイチを生み出せる人」に強く魅力を感じます。
カードゲームの開発において、既存の枠組みに乗せて改善する「1から100」の作業は比較的やりやすいです。しかし、まったく何もないところから新しいゲームやアイデアを作り出す「0から1」の作業には、創造性や情熱、粘り強さが求められます。

実際に、社内で活躍している方にはその「0→1」を担える人が多く、そうした方々は自然と尊敬の対象になります。今後一緒に働くなら、そういった創造力と行動力を兼ね備えた方と、ぜひチームを組んでみたいですね。

株式会社ブシロードムーブ/株式会社ゲームビズ 大貫さん

──貴メディアでは、普段どのような記事を制作しているのでしょうか。


株式会社ブシロードムーブは、ブシロードグループの広告・イベント・映像・音響制作を担う広告代理業の会社で、アニメ制作委員会への出資や宣伝、キャスティング業務、さらには声優事務所「響」の運営など、グループ内外のエンタメビジネスを多面的に支えています。また、意外に思われるかもしれませんが、「ジャパンキャンピングカーショー」や「北海道キャンピングカー&アウトドアショー」といった大型イベントの企画・運営も手がけています。

一方、株式会社ゲームビズは、ゲーム・アニメ業界に特化した「業界向けの情報サイト」を運営しており、業界関係者に向けた専門性の高いニュースやレポートをWebを通じて発信しています。

なお、eスポーツ分野に関しては、ブシロードグループとして積極的な展開はしていません。主力事業はトレーディングカードゲームや音楽ライブ、プロレスなど、いずれも「オフラインの空気感」や「フェイストゥフェイスの体験」を重視するものが中心であり、オンラインを主軸とするeスポーツとはやや異なるアプローチをとっています。

──どのような方と一緒に働きたいとお考えですか。


自分の立場と相手の立場を整理し、フラットな視点で誠実に会話ができる人と一緒に働きたいと考えています。

ここでいう「会話ができる人」とは、ただ話すのがうまいという意味ではありません。相手と自分のメリットをきちんと整理したうえで、思い込みではなく事実に基づいたコミュニケーションができる人です。

広告やビジネスの現場では、情報を拾いきれない中で判断を迫られる場面もあります。だからこそ「他責思考ではないこと」「自分の間違いを認められること」「相手の利益と自分の利益の接点を冷静に考えられること」が何より重要だと思っています。

スキルはあとからいくらでも身につけられますが、こうした思考の素養は簡単には育ちません。だからこそ、私たちはスキル以上に人物の本質を重視しています。

AppMedia株式会社 福家さん

──貴メディアでは、普段どのような記事を制作しているのでしょうか。


弊社では、主にゲームの攻略記事や紹介記事を制作しており、ユーザーがゲームをより深く理解し、楽しめるようサポートすることを目的としています。私自身はライターとして、日々そのような記事の執筆に取り組んでいます。

また、eスポーツそのものに直接関わっているわけではありませんが、将来的にeスポーツとして注目される可能性のあるタイトルについて、初心者向けの記事を中心に取り上げています。例えば、「何から始めればいいか」「どんなプレイスタイルがあるか」といった、初めてそのゲームに触れる人にとっての入り口となるような情報を重視しています。そうした記事を通じて、より多くの人がゲームに親しむきっかけをつくることができればと考えています。

──どのような方と一緒に働きたいとお考えですか。


一言でいうと、元気な方ですね。ただ、「元気」というのは単に明るいという意味ではなく、自分の思いや考えをちゃんと言葉にして伝えてくれる方、という意味です。

相手の気持ちを察することも大事だとは思いますが、それだけでは限界がある場面も多いと思っています。だからこそ、お互いに「言いたいことをちゃんと伝え合える」ことがすごく大事だと感じています。そうしたコミュニケーションを大切にできる方と、一緒に働けると嬉しいですね。

また、現状としてはライター職が不足しているので、自分の言葉で情報を伝えたいという意志を持っている方に、ぜひ来ていただきたいです。

取材・文:小川翔太、松永華佳