大手電力会社からゲーミングブランドの代表へ!心羅-shinra gaming-名倉諒さんのキャリアとは

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大手電力会社からゲーミングブランドの代表へ!心羅-shinra gaming-名倉諒さんのキャリアとは

eスポーツ専門の求人メディア「eek(イーク)」では、eスポーツに関するさまざまな仕事にフォーカスした記事をお届けします。第12回は、心羅-shinra gaming-代表の名倉諒さんです。

名倉さんは、2020年にセヌウィー合同会社(自社ゲーミングブランド「心羅-shinra gaming-」)を設立し、ゲーミングアクセサリーデバイスの企画・販売やEC運営代行事業を展開。同社は「一人ひとりが輝く会社・社会を創る」という経営理念のもと、個々のアイデンティティや才能を尊重した「ゲーミングライフ」を提案することをミッションとしています。

今回は「eスポーツのキャリアを目指したきっかけ」「自身の仕事内容」「どういう人がeスポーツの仕事に向いているか」「転職について」を中心に伺いました。

会社を立ち上げたきっかけ


──まず、セヌウィー合同会社、および自社ゲーミングブランド「心羅-shinra gaming-」を立ち上げたきっかけを教えてください。


私は元々電力会社で約6年半勤務し、7年目に入る直前に起業しました。起業の動機としては、「一人でも稼いでいけるスキルを身につけたい」という思いからです。
電力業界での経験は、専門的なスキルが身につく一方、その業界特有の知識に限定される部分が多く、将来的な転職や独立について不安を感じていました。そこで、まずはECサイトでのマーケティングを学び、海外から生活用品を輸入して販売することからスタートしました。
その後、コロナ禍を機に「ファンをつけられるような商品を売りたい」と考え、自社ブランドの立ち上げに踏み切りました。2020年、EC全体の市場規模が伸び始めたタイミングで、様々なデータ分析を経て、当時は競争が少なかったeスポーツ業界に着目して、ゲーミングデバイスの市場に参入しました。
OEM製品として最初に作ったのは、ゲームコントローラーの補助リングである「アシストリング」です。

──数ある選択肢の中から、ゲーミングデバイスを選んだ理由について教えてください。


市場調査の結果、成長率が高く、当時の競合も比較的少なかったことが決め手でした。コロナ禍によりECが活性化する中で、ただの価格競争に巻き込まれるのではなく、独自性のあるブランドを持つ必要性を強く感じたのも理由の一つです。
商品開発の際には、消費者やプロゲーマーの声を直接取り入れることを大切にしています。弊社のアシストリング(QSPEC マウスソール )に関しても、スポンジの硬さや素材を何度も試しながら改良を重ねました。

セヌウィー合同会社の事業内容について


──現在、貴社ではどのような事業を展開されているのでしょうか?


主に2つの事業を展開しています。1つはECサイト運用代行を中心としたサポート事業、もう1つはゲーミングアクセサリーのブランド事業です。それぞれ異なる軸を持ちながらも、私たちの強みである「市場ニーズに即した商品開発力」と「販売ノウハウ」が相乗効果を生み出しながら活かされています。

EC運用代行事業では、Amazonや楽天といった主要なモールでの販売活動を総合的にサポートしています。具体的には、商品ページの作成、広告運用、SEO対策、登録作業の代行など、多岐にわたる業務を手がけています。これまでに40社以上の企業をサポートし、それぞれの売り上げ向上に貢献してきました。

運用代行で特に注力しているのは、クライアントごとの市場に合わせた戦略的なページ作りと広告運用です。

例えば、海外の大手メーカーが日本市場向けに出した商品では、楽天特有の消費者心理に合わせてページデザインを改良し、売上を約10倍に引き上げることに成功しました。

商品の魅力を最大限に伝える説明文や画像の最適化など、「良い商品を確実に消費者へ届ける」ためのノウハウを有しています。

4つのゲーミングブランドについて


──ゲーミングアクセサリー事業についても詳しく教えてください。



私たちは現在、4つのゲーミングブランドを運営しています。それぞれのブランドは、異なるターゲット層を想定して設計されています。

「鬼エイム - ONIAIM GAMING -」はライトユーザー向けのブランドで、親子でゲームを楽しむ層にも支持されています。主に『Fortnite』や『Apex Legends』などをプレイしている方を想定して作られていて、手軽に楽しみながらスキルを向上させたいユーザーにニーズがあります。親子でゲームを楽しむ中で「子供に勝ちたい」と考える親が調べて購入するケースが多いですね。

「QSPEC」はプロを目指すプレイヤーや、ハードコアゲーマー向けのブランドです。
当ブランドでは、ただ商品を販売するだけでなく、ゲーマーを支援する活動にも力を入れています。例えば、トーナメントの開催やトレーニングスクールの運営を通じて、プレイヤーの技術向上をサポートしています。

最近では、総合学園ヒューマンアカデミーのデザイン学科とコラボレーションして、デザインコンペを開催しました。優秀なデザインを製品化し、その売上の一部を還元するなど、挑戦する人を応援するブランドとしても注目を集めています。

──デバイス制作・販売だけでなく大会開催やスクールもされているのですね。他の2つのブランドについても教えていただけますか?



「EZ by NOEZ FOXX」は、eスポーツチーム「NOEZ FOXX」とのコラボレーションによって誕生したブランドです。かっこよさと実用性を兼ね備えた製品を提供しており、「スタイリッシュにゲームを楽しむ」というニーズに応えています。

製品のデザインや仕様は、DJ FOYさんを始めとした「NOEZ FOXX」所属ストリーマーや選手のフィードバックをもとに決定しています。実際に選手が使用することを前提に作られているので、プロの目線でのこだわりが反映されているのも特徴です。新製品も次々と開発中で、ラインナップを拡充しています。

「不片-Fuhen Laboratory-」は、すべてのプレイヤーに適用できる汎用性の高い製品を目指しているブランドです。『コール オブ デューティ』(Call of Duty)の有名プレイヤーであるInabaさん (@InabaURr)、Ngtさん (@ngtyki) 、Leisiaさん (@Lesq_)を始めとした、国内トッププレイヤーと密接に連携し、商品開発の段階から彼らの意見を取り入れたブランドです。

何十種類もの素材や仕様を試し、現役プレイヤーが納得するまで改良を重ねて、製品が完成しています。

どういう方と現場で働きたいか


──セヌウィー合同会社では、どのような人材と一緒に働きたいと考えていますか?



自分の意志を持って行動できる方を求めています。

現在(2024年12月)、特に募集しているポジションは ブランドマネージャー とマーケティングマネージャー の2つです。ブランドマネージャーは、各ブランドの理念や方向性を理解し、それを推進しながら商品開発や企画の実行を担う役割です。一方、マーケティングマネージャーは、EC運用や広告の管理を中心に、販促活動をリードする役割を担うポジションです。

ブランドマネージャーやマーケティングマネージャーは、ブランドの理念や方向性をしっかり理解し、推進する力が必要です。そのため、自発的に動ける方や、自分のアイデアを形にしていく意欲がある方が向いていると感じています。

また、当社では 「楽しみながら仕事をする」 という理念を掲げています。仕事を楽しむ気持ちがなければ、良い商品やサービスを生み出すことはできません。そのため、ポジティブで前向きな姿勢を持ち、一緒に明るい雰囲気で仕事ができる方を歓迎します。

──スキルや経験について、求める条件はありますか?


もちろん一定のスキルは必要ですが、 主体性と学ぶ意欲が何より大事です。当社では教育体制が整っており、パソコンの基本操作ができる方であれば、未経験でもサポートできる環境があります。マーケティングの知識がなくても、AmazonやECサイトの運用に「興味」があれば、一緒に学びながら成長していけます。

──働く環境について、何か工夫されていることはありますか?


フルリモート体制ですが、チームワークを大切にしています。例えば、2週間に1回、メンバー全員で 「個性を発見する座談会」 を行い、それぞれの強みを見つけて共有する時間を設けています。ストレングスファインダーなどのツールを活用することで、自分でも知らなかった自分の強みに気づいたメンバーもいました。社員同士の理解を深め、コミュニティを活性化させることを意識しています。

当社は、小規模ながらも 「個人の強みを活かし、輝ける組織」 を目指しています。「自分の得意分野を活かしたい」「チームで前向きに取り組みたい」と思う方にとって、挑戦しがいのある環境になっています。

ブランド構築やEC販売の経験者は勿論のこと、未経験の方も大歓迎ですので、一緒に楽しい仕事を作り上げていきましょう!

――名倉代表、ありがとうございました!

――名倉代表、ありがとうございました!

セヌウィー合同会社【心羅-shinra gaming-】が現在募集している2ポジションはこちら


ブランディングマネージャー

マーケティングマネージャー